投資信託により米国株に間接的に投資はしているのですが、今回は初めて米国株のETFを購入しました。
購入したETFのVIGの詳細とともに、なぜ新社会人の自分が選んだのか参考になればいいなと思います。
米国株ETFのVIGとは一体どんなもの?
VIGの基本情報
VIGとはバンガード米国増配株式ETFのことであり、過去10年以上連続して増配している米国株式を対象にしたETFです。

VIGの価格はリーマンショックやコロナショック等の際に大きく下げてはいるものの、基本的に上昇し続けています。
現在は150ドル前後を推移しており、一口単位でも買いやすい価格となっています。
純資産総額(2021年5月28日時点) | 59,939.27(百万米ドル) |
連動指数 | Nasdaq Div Achievers Sel TR |
構成銘柄数 | 247銘柄 |
経費率 | 0.06% |
分配金利回り | 1.52% |
分配金回数 | 年4回(3, 6, 9, 12月) |
5月末における純資産価格は約599億ドルという、十分すぎる大きさの額であり流動性もあります。
経費率は0.06%で低く抑えられており、流石のバンガード社と言ったところです。
利回りは1.52%であり決して高配当とは言えません。
しかし基本的に毎年増配しており株価の成長にも期待できるので、今から購入を続けることで将来的には高配当になる可能性も秘めていると考えています。
構成銘柄
銘柄 | ticker | 割合 | セクター |
JPMorgan Chase & Co. | JPM | 3.99% | 金融 |
Microsoft Corp. | MSFT | 3.84% | 情報技術 |
Johnson & Johnson | JUJ | 3.75% | ヘルスケア |
Walmart Inc. | WMT | 3.39% | 一般消費財 |
UnitedHealth Group Inc. | UNH | 3.30% | ヘルスケア |
Visa Inc. | V | 3.11% | 情報技術 |
Home Depot Inc. | HD | 2.90% | 生活必需品 |
Procter & Gamble Co. | PG | 2.80% | 一般消費財 |
Comcast Corp. | CMCSA | 2.21% | 通信サービス |
Coca-Cola Co. | KO | 2.01% | 生活必需品 |
VIGを構成している銘柄には、MicrosoftやVisa、コカ・コーラなど米国株に馴染みのない人でも聞いたことがあるものも多数含まれています。
時価総額ベースで構成比を算定しているため、構成銘柄247のうち上位10番以内の企業がVIG全体の30%近くを占めています。
それでも一つの株式が占める割合は最大でも4%程度なので、分散はされているなという印象です。
セクター分類

セクターの比率が高い順に、資本財→生活必需品→ヘルスケアとなっています。
これら3つがセクター全体の半分以上を占めていることが分かります。
景気後退期でも安定して利益を上げられる、どちらかと言えば守り重視な構成となっています。
そのためコロナショックの際にも、S&P500に連動するETFのVOOよりも下落率を抑えることができていました。
またVIGにはエネルギーや不動産セクターは含まれていません。
不動産セクターはもともとVIGの対象に含まれていないためであり、エネルギーセクターの銘柄は景気の影響を受けやすく、長期間にわたって安定して配当を出せる銘柄が少ないことが要因になります。
米国株ETFを選んだ理由
VIGを選んだ理由の前に、何故米国株のETFを購入したかについて書きたいと思います。
アメリカには投資信託を通じて投資しているのですが、現在保有している投資信託は分配金を自動的に再投資する設定になっています。
つまり、分配金というインカムゲインを直接的に得ることができません。
私が投資を行う理由の一つに、将来の不安から複数の収入源を持つことが挙げられます。
そのため分配金というキャッシュを定期的に得られるようにするために、投資のリターンで見れば多少の不利はあったとしても、分配金を得られるETFを買うことを決めました。
アメリカの個別株を買うことも考えているのですが、初めはETFという形で分散投資をしながらポートフォリオを作っていく予定です。
VIGを選んだ理由
VIGを選んだ理由は、最大の特徴である10年以上連続増配している企業を対象としているからです。
相場が下落した時にも比較的強く、増配も続けられることは安定して利益を上げているからこそできることであり、今後も一定のキャッシュを見込むことができます。
さらに、10年連続して増配している企業の全てがVIGに含まれているわけではなく、財務状態なども含めて銘柄を選定している節もあるので、その点でも安心することができます。
また配当利回り自体はそれほど高くないため、分配金を得る目的でSPYDやVYMといった高配当を謳うETFを選ぶ選択肢も考えていました。
しかし、今はVIGをETFのベースとすることで、将来にわたって安定した配当と成長性の恩恵にあずかりたいと考えています。
まとめ
初めて購入したVIGを選んだ理由はおおまかに次の2つになります。
・10年以上連続増配している安定した企業へ投資することができ、一定の分配金が見込める ・配当利回りは高くないが、増配も続いており将来的には高配当化する可能性もある
また、現在時価総額が1位となっているアップルの増配年数が9年であり、近いうちにVIGの選定基準になる10年を経過します。
そのためアップルが組み込まれる予想もあり、大きな期待を持つことができます。
これからは毎月2口のVIG購入を最低限のノルマとして、投資信託を除いた米国株式の主要な構成要因にしようと考えています。
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